春の道東一人旅①

ペンギン館@旭山動物園

有り難いことに、xi氏からリクエストを頂いたので
旅行記を少しずつUPしていこうと思います。
(残りの分は3/22〜の日記に載せます)
トワイライトに乗り遅れた真相は・・・これだっ!!


【3/21(水) 神戸から札幌へ トワ乗車】


この季節に北海道に行くのは初めてのこと。
前日に体調を崩したけれど、出発当日には何とか持ち直した。
朝から荷物をつめてお風呂に入ってと大忙し。
一番心残りなのが、デジカメのピクチャーカード。
最後まで探したのに予備のカードが見つからなかった。
最近どこかで目にしたんだけどなぁ・・・。



さて、現在時刻は19:43 新津の駅を出発したところだ。
新津を出ると次は北海道の洞爺まで扉は開かない。
旅行中どこにいるのか知らせろ、といわれていたので、先ほど父の携帯にメールしておいた。
たった今、台湾出張から帰ってきたらしい。



今日はなんだかとても疲れた・・・。
まさかあんなことになるとは予想もしていなかったからだ。



自宅を出るのが予定よりも遅くなってしまったので
バスで最寄のJRまで行っても間に合う時間だったが、安全策をとってタクシーに乗った。
そしてタクシーを降りて時計を見ると、新快速の乗りつぎにも十分時間がある。
お昼ごはん買ってる時間もあるくらいじゃん、あぁよかった・・・と思ったのもつかの間
駅構内の放送が聞こえてきた。






「ただいま、人身事故の影響により、JR神戸線、全線ストップしております」









な・・・なんだってぇーーーーー!!!









駅員さんに聞いてみたところ、いつ動くかはなんとも言えないらしい。
トワイライトは12:03に出発予定。
阪急電車で行くしか方法はなくなった・・・が、間に合うかどうか。
とりあえず行くだけ行ってみよう、確か特急は1時間に6本運行しているはずだから・・・と
時間を計算しながら阪急電車の駅に到着。
特急は11:22なんとかぎりぎり間に合うか駅員さんに聞くと
到着予定は11:58の予定とのこと。







うーん・・・この重い荷物を転がしながら
5分で阪急梅田から大阪駅のホームに移動するのはまず無理だ。






なんとか大阪駅に連絡を入れて、定刻発車なのか確認を取るしかない。
私のような乗客は他にもいるかもしれないし・・・
もともとJRで起きた事故なんだから少しくらい待ってくれないか?
でも、大阪駅の電話番号なんて知らない・・・どうしよう。
もうすぐ阪急電車も出発してしまうし・・・





と、パニくっていた時に思い浮かんだ救世主。
それは、えすぱぁ氏だった。




彼女なら電話したら何とか助けてくれるかもしれない〜〜〜!!
そう思い電話してみたら、ラッキーなことに電話に出てくれた。
とりあえず、すぐにJR大阪駅のお客様センターを調べてくれて
しかも神戸線の不通のために乗り遅れそうな乗客がいる、とも言ってくれたのだが
「はぁ・・・大阪発ですのでね、トワイライトは定刻発車です。」と
取り付く島もなかった様子。
その後私も電話してみたら何とかつながって同じことを言ったけど
11:35頃から神戸線は運転再開してるし結局定刻発車の予定ですので・・・と言われた。
(その時刻に再開されても間に合わんわい!!)





「とりあえず大阪駅行ってみ?追いつく方法があるかもしれんし」


というえすぱぁの指示通り


とりあえず梅田に着いたら猛ダッシュ!!







はぁはぁ・・・
あっ!!トワイライトの深緑色の車体とピンクのヘッドマークが見える!!
まだ停まってる〜〜!!
階段を注意しながら降りて、やっとJRの改札が見えた・・・





何と、このとき時刻は12:02!!











「すみません・・・トワイライト定刻発車ですか?」








「そうですねぇ。定刻です。」






神戸線が全線不通で#○▲◇♂▽×♀・・・」







といいながらチケットを見せて改札を通る。







「急いでもらったほうがいいですね」










わかっとるっちゅーの!!













10番線ホームへダッシュダッシュ!!














電光掲示板にトワイライトエクスプレス 札幌」の文字が・・・



















荷物がなければ走れるのに・・・

















あうち、ここはエスカレーターがないのか、階段で上がらないと・・・


















あれっ・・・?

















電光掲示板のトワの文字が・・・消えた。

















そして階段を半分上ったとき・・・ゆっくりと動いていく深緑色の車体が・・・。















目の前で乗り遅れたーーー!!(涙)













あまりに悔しくて思わずえすぱぁに電話(笑)
心配してくれてるだろうしなぁ・・・ってのもあって。











「おぅ!! マキ、乗れたん?」







「今・・・目の前で動いてる・・・深緑色の車体が動いてる・・・(笑)」











その後改札へ行き事情を説明すると
12:42の特急サンダーバードが、トワよりも6分先に福井に到着するので
それに乗ってください、とのこと。
はぁ〜・・・・・なんとか追いつく方法があってよかった。
でも、自由席なので早く並ばないと座れないかもしれない。
早めに食料をゲットして11番ホームで並ぶことにした。



まだ食べてない昼ごはん・夕ご飯・明日の朝ごはんを買っておかないと車内販売はないのだ。
食堂車でリッチなフランス料理フルコースなんて食べるはずもなし
(そもそも乳製品使ってると食べれないし)
飢え死にしないように(しないけど)なんか買っておかねば・・・と
小さ目のそぼろ弁当とおにぎりやお茶を買い込んだ。



並んでいる最中に再度えすぱぁに電話。
なんとか追いつけそうだと報告すると、「よかったやん〜」と喜んでくれた。
いや、ほんとに感謝。
彼女なら最善の策をとって的確なアドバイスをくれるだろうと思ってたのです。
頼りになります(イヤホンマ) 







「マキ、最初の電話の第一声が悲壮やったから、何があったんかと思った(苦笑)」







はぁ・・・かなり焦ってたんで。^^;
まぁ、あれもえすぱぁの前だからさらけ出せる姿なのですが。






さて、いよいよ予定外の特急電車に乗車。
大阪駅ではそうでもなかったけど、京都に着くと自由席はあっという間に満席。
早めに並んでおいてよかった。






サンダーバードは定刻どおり14:34に福井到着。
これがもし遅れていたらしゃれにならん。
14:40ホームに深緑色の車体とピンクのヘッドマークが見えた。
あぁ・・・よかったぁ。追いついたよぉ〜(涙) 
荷物をころころ転がしながらトワイライトに乗り込んだ。







もう7回目なので、さすがに新鮮味はほとんどない(笑) 
すぐに車掌さんが検札に来て、「初めてでいらっしゃいますか?」と車内設備の説明をしてくれるのだが
「いえ、もう何度も乗ってますので」というとカードキーだけおいてすぐ退散。
はぁ・・・やっと落ち着いた。
いろんな意味でこんなに汗をかいたのは久しぶりかも。






いつものように、食堂車へシャワーカードを買いに行く。
必ず一番最初の時刻17:00〜17:30を予約することにしているのだが
空いているかな・・・と聞いてみると
2部屋あるうちのBの方がまだ空いていたので早速予約。





しばらくの間、軽くご飯を食べたりして、17:00〜シャワーを浴びに行った。
ここでまたポカをする自分が。
顔を洗おうと思ってメイク落としを手に取ったら、いつもと様子が違う・・・
なんだ? 
シャバシャバやないかいな?





よく見ると、メイク落としのオイルクレンザーを持ってきたと思ったら
同じ入れ物に入ってる化粧水を持ってきてしまったのだ。
そりゃそれで顔洗ってもメイク落ちんわな。(――;
仕方がないので洗顔のほうで2回洗って、寝る前にもう一度ちゃんと顔を洗うことにした。
あぁ、バカバカ自分。




髪の毛を乾かしてしばらくすると、急激に眠気が。
あと、珍しく電車の揺れが心地よく感じない。
ちょっと酔いそうな感じ。意識を飛ばしたほうがいいかもしれぬ・・・と
子一時間ほど上のベッドで横になると気分も良くなった。
下に下りてくると、すっかり窓の外は暗くなっていた。



結局・・・何時まで起きていたのか。
いつものように、部屋の電気を消して 闇の中で音楽を聴きながらだらだら過ごしていた。
青函トンネルに入るのは夜中の3時過ぎだけど、いつもそこまで起きていられない。
確かこの日も、秋田を過ぎて、青森に入って進行方向が逆になったのを確認してから寝たのを覚えているから
2:00過ぎまでは起きていたはず。
闇夜をひた走るトワに併走する車を目で追っていると
『現在の気温 2度』という文字が見えた。
秋田でこの気温だと・・・北海道はどうなんだろう?



青森で寝台列車北斗星とちょうどすれ違った。
今の時期だからか、B寝台にはいくつか空きが見られた。
今乗っているトワイライトでさえも、私が福井から乗ったときB寝台は結構空いていたから・・
やはり寝台列車の置かれている状況は厳しいといわざるを得ないのか。




寝台がどんどん廃止されている一番の原因は、やはり寝台料金の高さではないかと。
最終の新幹線や飛行機に乗り遅れても、夜行バスもあれば安いホテルもあるし
はたまた漫画喫茶で朝まで過ごすこともできる。
寝台列車のニーズがきわめて低くなってきていることは否めないのだけれど
それでも、あの、窓の外に流れる景色を眺めながらぼーっと過ごす時間や
朝起きた時に知らない街に着いている・・・というあの新鮮な感覚を
もっとたくさんの人が経験してくれたらなぁ・・・。
といっても、流石に私も『銀河』にはあまり乗る気はしないんだけど。
(※乗車時間が短いため)





北海道まで飛行機ではほんの数時間だけど、トワでは22時間の長旅。
長旅のはずなのに、いつもあっという間に過ぎていく。
目が覚めると窓の外は一面の銀世界・・・と なっているだろうか。