北海道一人旅③ 北見〜阿寒湖畔へ

昨夜は「少し早いけど」といいつつも、結局寝たのは1:30過ぎだった。
そのせいか、予定より少し遅い7:00起床。
8:07発の網走行きの電車に乗るため急いで準備をする。
「朝ごはんに食べよう」と用意しておいたおにぎりと冷奴は
電車の中で食べることにしよう。とりあえず身支度を整えて北見駅へ。
駅までの通りは、昨夜のお祭りの名残が。
今夜もいろんなお店が並ぶんだろうな、屋台がそのままの状態だ。
おこぼれに預かろうと朝から我が物顔で闊歩するカラスを横目に、足早に荷物を転がす。

北見駅で、今日のお昼ご飯を買っておくことに。
旅といえばやはり駅弁。
網走駅でかにめしを買う予定なので、お昼は『ほたて丼』(¥1050)に決定。
阿寒バスの車内で食べるのが楽しみだ。
ちょうど切符を購入し売店で飲み物を買っていたときに、1番ホームに遠軽発網走行きの普通が入ってきた。
まだ8:00すぎなので車内は空いていたが
残念ながら日が射す方の座席になってしまった。
まぁいいか。日焼け止めもちゃんと塗ったし。
さて、電車の定刻どおり出発したし、早速朝ごはんにすることにしよう。
朝から昨日買っておいた冷奴を食べる自分もどうかと思うが・・・まぁ気にしない。



1時間ちょっとで網走に到着。
バスが来る時間までに、今のうちに食料などを調達しておこう。
早速 駅弁『かにめし』を購入。
ちなみに、さっき買ったほたて丼はお昼ご飯に。この『かにめし』は夕ご飯用。
阿寒湖畔にもご飯を食べるところがあるだろうけど
きっと出かけるのが億劫になってしまうので、準備しておいたほうがいい。
そして、氷食症の私は氷がないと耐えられないので
駅前のローソンでカップに入ったロックアイスを購入。
これでバスの中でカリカリしながら快適に過ごせる。
そう、今日は電車での移動ではなく、9:35発の阿寒バスで6時間ほどのバスの旅なのだ。
しばらくすると、バス乗り場に阿寒バスが入ってきた。
とっても感じのいい運転手さん。
このバスは定期観光バスではなく路線バスだからなのか、乗客は思っていたよりも少ない。
私を含めて3〜4人だけだった。
一番後ろの席を陣取ってほとんど貸しきり状態で出発。
網走〜美幌駅前〜女満別を経て、美幌峠へ。



美幌峠。
まったくどんなところか予想していなかったのだが・・・見はらし最高!!
天気も良かったからいっそう素晴らしかった。
ちょっとした展望台があるのでそこまでがんばって上れば、180度パノラマの絶景。
眼下には屈斜路湖が一望できる。
いや〜・・・これはいい意味で期待を裏切られた。
実際に見てみないと言葉では説明できないですな。
写真をまたUPすると思いますが、「そんなに綺麗だったのか〜」と思った人は
一度行ってみる価値ありですよ、美幌峠。



25分ほどの休憩の後、バスは出発し、屈斜路湖半の砂湯に立ち寄って硫黄山へ。
湿度が低くてカラッとしてはいるけど、屈斜路湖半は特に暑かった。
砂湯があったから余計に暑かった、もとい熱かったのかな?
そういえば、この屈斜路湖畔でバイト先のWさんからメールが。
よく携帯が圏外になるから、こういう人が集まるところでないとメールも受信できないのが不便なところだが
逆にいつでもアンテナが立ってるのもどうかと思うしなぁ。
彼女は今日から18切符で藤沢へ行く予定なのだ。
今のところ、私が作成してあげた乗り継ぎ表通り順調に進んでいるようだ。
東海道本線は車内の冷房がきつすぎるので、ちゃんと羽織るものをもってるのかどうか心配になったが・・・
前もってアドバイスしておいたから大丈夫・・・かな。
Wさんただでさえクーラー苦手だからなぁ・・・体調崩さなければいいけど。



屈斜路湖畔から硫黄山へ。
黄山に着いたときにバスの中でほたて丼の昼食。
うん、なかなかいける。結構ボリュームがあっておなかいっぱいになった。
しばらくレストハウスの中をうろついたりしたけど結局何もかわず。
今日も非常に暑いのでソフトクリームをぱくついている人が多いが、私は食べないぞ。
だって・・・ヤバイんですもん。
せっかく最大で5キロ体重が減ったのに、徐々に戻ってきている気がする。
いや、実際に戻ってるだろこれは。
旅行中にランニングしなくなったり食事制限を解除してるからだなぁ・・・いかんいかん。
というわけでささやかな抵抗だが、アイスなどは食べないことにした。



黄山を出発するといよいよ摩周湖へ。途中で車窓の眺めを見て気づいた。
「あ・・・これ、一昨年雨に濡れながら歩いたときの景色だ・・・摩周湖だ!!」 
今日はとてもいい天気で嬉しいのだが・・・この分だと3打数3安打だな・・・。


予想通り、摩周湖はこれ以上はない!!という素晴らしい好天。
いやー、3回来て3回とも晴れてますよ
しかも前回と今回はほぼ快晴で、向かいの湖岸まで見渡せますよ。
『晴れの摩周湖を見ると今期が遅れる、または結婚できない』というジンクスがあるらしいが
これは・・・ばっちりあたってるな。
晴れて綺麗な摩周湖を見れて嬉しいけどちょっと複雑な気分。
嬉しいやら、悲しいやら。



摩周湖でバスを降りると、じりじりと照りつける陽射しがイタイ。
第一展望台は一番メジャーな展望台で、観光客も一番多い。
車があれば、第3展望台や裏摩周展望台なんかにもいってみたいのだが・・・。
陽射しがきついだけでなく、気温もかなり上がっているようだが
展望台付近ではひんやりとした空気がしたから吹き上げてきて心地よい。
これで3回目だけど、深い蒼の湖面と緑と空のコントラストがいつ見ても素晴らしい。
独特の神秘さをたたえた湖だ。
今回は25分という休憩時間だったので、違う角度からも写真を撮ってみた。
レストハウスくらいしかないだろうなー、と思って前回までこちら側に降りてこなかったけど
何気にこっちのほうが角度としてはいいなぁ。もっとうろうろしときゃよかった(笑)



GWに十和田湖に行ったけど、時期が時期だったからか若干期待はずれだった。
比較的大き目の湖よりも、摩周湖のような小さな湖か川のほうが好きだからかも。
それにしても、北海道の湖はやはり独特の雰囲気だ。
一度も実際に見たことがない人は、ぜひ一度道東に、そして摩周湖を訪れて欲しい。



摩周湖を出ると、いよいよ阿寒湖畔へ。
今夜は阿寒湖のほとりで一泊。
気が付くと完全に寝入っていたようで、15:00ちょうどに阿寒湖に到着。
運転手さんにオンネトー行きのバスについて尋ねると
「このバスだから、このまま乗っててください」とのこと。
しばらく時間調整をした後、15:10発のこのバスに乗ったままオンネトーへ。
往復チケットを購入したが、やはり1940円と高いなぁ。
同じチケット売り場にいた初老のご婦人が私とチケット売り場のおばさんの話を聞いていて
『1日1往復しかないんですよね〜オンネトーに行くバスって。』というと
『じゃ、私も行く!!』
『ホテルに入るにはまだ早いし時間があるから私もそれ行ってみるわ。』と
同じバスに乗ってオンネトーに行くことに。
そうそう何度も来るものでもないかもしれないし
折角近くまで来たし、1日1往復しかオンネトー行きのバスもないので行っておくにこしたことはない。
是非前から一度行ってみたかったのだ。



20分ほどしてオンネトー到着。
「キャンプ場まで行って折り返してくるから、15分後の15:55頃にここに戻ってきといてくださいね」 
そうだ、このバスを逃すと阿寒湖までヒッチハイクか歩きになるのだ・・・
絶対に遅れるわけにはいかんなぁ。
バスの中に荷物を置いたまま、早速湖のほとりへ。
オンネトーは時間によって湖面の色が変わるという不思議な湖。
また、このこじんまりとした感じがよい。
天気も良く湖面も波立たなくて穏やか。そしてこの独特の空気、何だろう。
もう少しぼ〜っとしていたかったけど、15分っきっちりでバスが折り返してきたので
名残惜しいけどオンネトーを後にした。



阿寒湖畔までのバスの中でデジカメの写真を編集。
2枚あるカードのうちもう1枚を使い切りそうなので、時々削除していっている。
今回、家を出た後『なんか忘れ物してる気がする・・・』とずっと思っていたのだが
昨夜それが何か判明。
携帯の充電器、PCのアダプター、iPodの充電器・・・それとデジカメとPCをつなぐケーブル・・・
ちゃんと持ってきてるよなぁ、と思っていたら
デジカメのケーブルの差込口を見てびっくり。
合わない!!
もうひとつのほうだったのか・・・!!
今回はケーブルとフラッシュメモリーを持ってきたから
写真撮り放題だ〜帰ってからいらないものを編集しよう!!と思っていたのに
その野望はここで潰えた・・・。
残したい写真を絞りに絞って泣く泣く削除していくことにした。
明日は釧路湿原、あさっては知床、その次は旭山動物園による予定なので
かなり余裕を持たせておかなくては・・・。



バスは定刻どおり阿寒バスセンターに到着。
16:30にホテルにチェックイン。
湖からは少しはなれたところにあるのだが
口コミどおりスタッフの皆さんがとても親切丁寧な接客をしてくれる気持ちのいい宿だ。
荷物を置いてほっと一息。
まだ16:30過ぎか・・・
日が暮れるには時間はあるし夕飯食べるには早いし・・・ってことで
30分ほどして阿寒湖のほとりに出かけた。
明日の朝は7:45のバスに乗らなければいけないので
朝ゆっくりと散歩している時間はないかもしれないし。


ホテルを出て観光船乗り場へ。
観光船で湖の真ん中に浮かぶ島へいけたりするらしい。
それにしても阿寒湖って大きいなぁ。
マリモの生息地として有名なのだが、実際に生息しているのは別の湖岸のようだ。
観光船にのるつもりはないので、「ボッケ」や桟橋がある遊歩道沿いに歩くことに。
このとき、サンダルで来たのが失敗だった。
まぁ歩きにくいこと・・・こういうときはスニーカーが一番だ。
もちろん、知床や釧路湿原をまわるときのためにスニーカーも持ってきているのだが
明日からはそのスニーカーが大活躍するだろう。
15〜20分ほど歩くと桟橋に到着。意外と近かった。
夕暮れ時なので散歩に来る人はちらほら。
たいてい写真を撮って引き返していく。
私はこういうところで、ひたすらぼ〜〜〜〜っと景色を眺めているのが好きなので
桟橋の一番出っ張ったところで、薄暗くなるまで景色と空気を堪能。


こういう時間がたまらなく好き。


小学校の頃、日本海の方(丹後半島付近かな?)に家族で出かけた記憶がある。
遠浅でそれは綺麗な海だったが
実は、それ以外に海にはいった記憶というものはあまりない。
地元の海にはまずいかないし
何よりも底が見えないという恐怖からか、海に入るのは好きではないから。
見るのは好きなんだけど。
それでも、波打ち際ならなんてことはないが
底が見えなくて絶え間なく打ち寄せる波をじーっとみていると
水の中に引き込まれそうでとても怖くなる。
なんというか・・・「オイデ、オイデ・・・」といわれているような気がするのだ。
このときも、桟橋の端っこにに座って湖面を眺めていたら
吸い込まれそうな感じがして、ちょっとめまいが。
こんなところで落ちたらしゃれにならんし
暗くなりすぎると観光船乗り場までの林の中を1人で歩くのも無用心だし
そろそろ帰ることにした・・・が、時計を見てびっくり。
なんと6:20!!
50分も桟橋でぼーっとしていたことになる。
我ながら良く飽きないもんだなぁ。
でも、これは一人だからできることで
誰かと一緒にいると気を遣ってしまってさすがにこれはできないな。


帰りにローソンでお茶やサラダを買って帰る。
お米系ばかり食べてサラダ食べてないしなぁ・・・あ、あと忘れずに氷も。
氷食症の私は、最近、タバコをやめられない人の気持ちが少しわかるようになった。
私も氷やめられませんので(笑)



さて・・・ご飯食べよう。
そう思って部屋に戻ってきたら、すでに布団が敷いてあったのでちょっとびっくり。
あれぇ・・・?21:00頃にお願いしますって言ったんだけどなぁ。
もともとビジネスホテルには泊まりなれているけど、こういうホテルには泊まりなれていないので
「何時頃にお布団敷きにうかがいましょうか?」なんて言われると
「いや〜そんな申し訳ないし、自分でやりますよ」といいたくなるのだが。
まぁ、いいか。
とりあえず網走駅で購入した『かにめし』を食する。
相変わらず美味。
ちゃんと食べる前にカメラにも収めておいた。
そういえば隣にあったホタテ飯も美味しそうだった・・・札幌へ行くときに網走駅をとおるので
もし時間があったら買ってみよう。



さて後は、日記でも書きながら寝るだけなのだが・・・
今お風呂に行ったら、食事を終えたお客さんで込み合いそうだし
2〜3時までは清掃作業に入るけどその後はいつでも入浴できるそうな。
少し早いけど今から寝て、早朝に誰もいないお風呂に入りに行こうかな。
もともと銭湯が苦手な私。1人で入らないと落ち着いてお風呂に入った気がしないのだ。
そんな訳で、コンタクトをはずして顔だけ洗って早めにお布団に入ることにした。