3学期START

今年は暦の関係で、新学期はゆっくりめのスタートでした。
最初の授業が1/12でしたからね。
その後もサンドに入ってたので、あまりゆっくりはできませんでしたが
色々と余計な事を考える暇がないくらい、仕事してた方が楽なのだ。
まとまった時間ができたほうが逆に辛い。


ほぼ1ヶ月ぶりの授業だったけれど、課題テストと私の話で終わってしまった。
でも、なかなか普段は話をする機会がないもんで
新年一発目の授業と言うことで、たまにはええかなと。
(雑談はしょっちゅうするけど。(笑))




この時期なので、受験の話とかもする訳ですが、私は学歴至上主義ではないので
「来年の今頃、偏差値の高い大学に受かるために、ネームバリューのある大学に受かるために
一生懸命勉強しろ」なんて事は一切言いません。
学歴はあったら便利だけど、全てではないですからねぇ。
学力の高低の証明にはなるけど、当然の事ながら、その人の人間性はそれでは量れません。
ただ、行きたい大学がある人には、それにいかに対応するか、勉強方法は教えますけどね。
「とりあえず、将来に自分のやりたい事が見つかった時に
 やりたい事ができる環境にいられるように、自分で選択できる状況にいられるようにしよう」
そういう話をしただけです。
もちろん、勉強だけじゃなくて、いろんな事をやってほしい。
一番いろんな事を吸収できる時期だし、今だからこそ感じるもの・見えるものもあるはず。
だからフットワークを軽くして、興味を抱いたものには積極的にチャレンジしてもらいたい。
失敗しても、「やっぱりなんかちゃうかった」と思っても、後々プラスになるはずだから。



それにしても3学期は短いんだから、今週からはちゃんと授業をやらないとなぁ。




私の担当する高2のグラマーのクラスはGSとGというのがあって
そのGS(レベル上)を担当しているわけですが、その中でも学力によって上のクラスと下のクラスに分けられていて
A〜F組のうちの3クラスから抽出された、XクラスとYクラスそれぞれの下のクラスを受け持っています。
つまり、こういうことですね。



Xクラス(A,C,D組)・・・ (上)=M先生 (下)=ゐゑろ
Yクラス(B,D,F組)・・・ (上)=H先生 (下)=ゐゑろ



まぁ、GSの2軍選手のクラスってところです。
しかしですね、このクラスが授業のやり易いこと!!
1軍クラスを担当している先生によると
「確かに良くできるから順調に進むけど、静かすぎて反応がない」のだとか。(苦笑)
本当に教室の中で物音が殆どせず、「シィ〜・・・・・・・・・・ン」という文字でも浮かびそうな
しょーもない質問はしてはいけない!!という空気が張りつめているらしい。








1軍クラスの名簿を見せてもらいましたが
へぇ〜・・・さすがはあのメンバーだなぁ、と思うことしきり。





ある意味いい緊張感があって、それはそれでいいと思いますな。











あぁ、ちなみに・・・









ゐゑろのクラスは ゲラゲラ笑ってる事が多いんですけど、何か?(笑)









生徒によると、私が良く雑談したりするから、なんか喋りやすい雰囲気らしい。
そのお陰で、わからんかったらわからんと言ってくれるし、反応があるのが嬉しいですね。
学期が変わるごとに、上と下のクラスで成績によってメンバーの入れ替えをしてきたのですが
今回3学期は、2学期のメンバーのままでいきましょう、ということで入れ替えはなかった。
うちのクラスの生徒の中にはそれを聞いて
「よかったぁ、先生のクラスで。
 こっちの方がわかりやすいし質問しやすいし、上(のクラス)に上がらんでいいわ。」

そういってくれた生徒もいました。








あぁ、この言葉でまた当分生きていける・・・。(涙)







あと、コレは先生によって異なるから、どのやり方がいいとか悪いとかは無いと思いますが



ゐゑろは基本的に板書が多い。



でも、話を聞いたところによると(もちろん全員ではないが)
ノートを後で見て復習した時にわかりやすいから、その方がいいらしい。
もちろん口頭で説明するだけでもいいのかもしれないですけど
英文解釈なんかは、まだ問題形式自体に全然慣れていないだろうし
丁寧&正確に訳すことがポイントなので、やり方を最初に教えておかねばと思うわけでして。
ちなみに、上のクラスでは英文解釈の問題などは、口頭での説明だけで、板書はほとんどないそうな。
それで生徒が対応できるならいいんですけどね、うちのクラスのやつらは無理だ。(笑)
生徒に聞いてみても、『黒板に書いてくれた方がわかりやすい』というので
おととしの高2の時も、今年の高2も、全部書くことにしてます。
それに生徒もノートを取りながら、手を動かしながら授業を受けた方が
プリントとか教科書を眺めているだけで聞いてるより、確実に頭に入るし
ノートのまとめ方などもわかってくるはずです。




例えば・・・



The reson that we know as much as we do about the early plants and animals is that in many cases the earth has kept it own records,When mud is squeezed together with great force, as may happen when there is an upheaval of earth's crust, this will in time turn to stone.



この文章は、授業中に教科書の中で取り上げたものですが
これだけ長い文になってくると、スラッシュを入れる位置を間違ったらそこで命取り。
挿入句(節)も入ってるから、それに気づかないならお陀仏。


といいつつ、この中での一番のポイントはasなんですね。
asの用法にも色々あるわけで、接続詞としての意味だけでも数種類ありますよね。
しかし、今回のこのasを接続詞で考えると、その時点でファイヤー!!です。




今日はなんでこんな話をしているのか、自分でもわからないけど
とりあえずスラッシュをいれて解説してみると、こんな感じになります。



ちなみに、コレは授業中に生徒に解説用として配ったプリントと全く同じ内容です。
テストまでに時間が足りなくてプリントにしてしまったのです。

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関係詞 (3) の 解説 実況中継version〜!!
p. 67 [D] 日本語に直しなさい



英文解釈をやっていく時に大事なのは、正確に丁寧に訳していくと言うこと。 その為にも文法力が必要になるのじゃな。まずは、正確に読むために、フレーズごとにスラッシュを入れていくことにしよう。まずは最初の文。解説長いけど頑張って読んでくれぃ!!読んでくれたらわかるように・・・しておいた。(つもり)




The reason [ that we know as much as we do / about the early plants and animals ]
is [that / in many cases / the earth has kept / its own records. ]


まずは最初におおまかに文の構造を見ていく。主語はどれで、動詞がどれなのか? それがわからないと始まらないし、それを間違えるととんでもない訳に・・・もとい、ただ単語を並べただけの文になってしまうからである。



The reason。これがこの文の主語(S)である。その後ろのthat。コレは何かと言うと直前のreasonを修飾している同格の接続詞のthatなのだな。つまり、thatからanimals までがreasonを説明しているのだ。関係代名詞のthatと間違えないこと。区別の仕方はここでは長くなるので割愛。そして動詞(V)がis、その後に続くthatからうしろはひとかたまりの名詞節。文の要素で言うと補語(C)にあたる。 つまり、ここまででわかったことは、主語はreason で、動詞はis、補語がthat以下・・・つまりこの文の構造は、「その理由はthat以下・・・である。」 となるのだ。


では、reasonを修飾している関係代名詞のthat以下を見ていこう。ポイントはwe do。このdoは単に「する」と言う意味ではなく、動詞の繰り返しを避けるために使われる代動詞というものだ。では、何の動詞の代わりなのか?と考えると、直前にあるknowの代わりであると考えられる。(っつーか直前に動詞はそれしかない。(笑) 



となると、訳してみると・・・「私たちが、初期の植物や動物について知っていることほど多くの事を私たちが知っている理由は」となるのだが、これではいささか不自然な訳になるので、「私たちが、初期の植物や動物についてコレほど多くの事を知っている理由は」 とするのがよいだろう。



次に補語にあたるthat以下を見ていこう。こちらは比較的わかりやすいはず。「地球がそれ自体の記録を保ってきたということ。」このthatは接続詞のthat。例の「〜ということ」と訳すヤツである。



では、最初の文を全部つないでみましょう〜〜〜これが1文目の訳だ。 (こんなんでました〜)



「私たちが、初期の植物や動物についてこれほど多くの事を知っている理由は、地球がそれ自体の記録を保ってきたということである。(=地球がそれ自体の記録を保ってきたからである)」







では、2つめ。 これまた長い文ですな。途中、コンマとコンマでくくられているところは「挿入節ってやつだな!」と思って、思い切ってカッコででもくくってしまおう。



When mud is squeezed together / with great force,
as may happen / when there is an upheaval / of the earth’s crust, 】
this will < in time > turn / to stone.



文頭は、毎度よくでる接続詞のwhen。「〜する(した)時」と訳そう。 mud(泥) やsqueeze(強い力で押し付ける)などは知らない単語であれば調べておくべきじゃ。とりあえず辞書はフル活用すべし。 また、ここでは、is squeezed という形で受動態(be動詞+過去分詞)になっていることに気がつかねばならない。つまり、「泥が押し付けられる時」と訳せる。そこにtogether(一緒に、互いに) や with great force(強い力で)の意味も付け加えて、「泥が互いに強い力で押し付けられる時」 と、前半を訳してしまおう。



この次のasが後半一番のポイントじゃ〜〜! asは色んな意味があるが、今回のasは関係代名詞のasである。接続詞のasならば後ろに主語+動詞がきているはずだがそうではない上に、直後に助動詞のmayが来ていることから「あ〜〜このasは主語の役割をしとるんだぁな〜」と言うことがわかる。ちょっと待てよ?主語になれるのって・・・名詞・代名詞・関係代名詞しかない・・・ ! 関係代名詞にasってあったぞ〜!それかぁ!BINGO〜!ってな訳だ。



さて、関係代名詞のasは直前の文の内容を指しているので、この場合「mud is 〜 force」(=泥が強い力で互いに押し付けられること)を受けていることになる。なので、この【 】でくくった挿入節の中は・・・「地殻の隆起が起こる時にこれが起こるのかもしれないが」と、補足的に訳せことができるわけだ。



最後はいけるでしょう。ただthisが何を指しているかはちゃんと考えましょうね。この場合はmud(泥)を指していると考えられますな。in timeは「やがて」、turn to stone は石に変わる・・・つまり化石になるということ。なので、「コレはやがて化石に変わるのである」となります。


さて、ちょっと今回は難易度が高かったかもしれませんね。ではでは、全部くっつけてみましょ〜〜〜〜!! (こんなんでました)



「泥がお互いに強い力で押し付けられると、これは地殻が隆起する時に起こるかもしれないのだが、この泥がやがて化石に変わるのである。」



なんか堅苦しいと言うか不自然な訳な気がする・・・そんな人はこう訳してみたらどうだろう? Asの文を最初に訳してしまうのだ。



「地殻が隆起する時に起こるのかもしれないのだが、泥がお互いに強い力で押し付けられると、やがてこの泥が化石に変わるのである。」

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めっちゃくちゃ長くなってますが・・・^^;
まさかコレを授業中に全部書いているわけではありません。
文章を全部書いて、読みながらスラッシュ入れてって、フレーズごとに訳をして
この解説の通りに、喋りながら訳していってるだけです。
このプリントは一部マニアにはウケたらしく、それだけでも良かったかな?(笑)



ゐゑろの授業が終わった後は、たいていこういった板書が残っているので
上のクラスの生徒が戻ってきて
『えぇ〜〜〜〜〜!! こんな風に全部解説してくれんの?? いいな〜〜〜!! 私も書いとこ・・・。』
といいながら、板書を写している子が数人いるそうな。


細かすぎる解説をするのも、生徒のためには良し悪しで・・・
自分で考えるという機会を奪ってしまうこともあるので。
ただ、今のうちのクラスのメンバーだと、ある程度細かい解説をしてあげないと
まだまだ勉強方法を確立していない時期なので、口頭の解説と訳だけでは厳しいでしょうね。



3学期もこの手の英文解釈があるから、またチョークで真っ白になりそうだ・・・。(苦笑)