釧路・知床 一人旅 旅日記その① 旅立ち

シングルツイン@トワイライトEXP

えー、8/11から9日間に渡る北海道旅行を思い出しながら
旅日記を書いていこうと思います。
最終日・19日までちゃんとかければいいなぁ。(書けよ!
でも餘部鉄橋のレポも途中で終わっちゃってるしなぁ。(爆)
ま、とりあえず旅行初日から、すこ〜しずつ更新していきますので
読んでくださる方は気長にお待ちくださいませ。^^;


◆8/11(木)
神戸を出発〜大阪から寝台列車で北海道へ




12:00大阪発のトワイライトエキスプレスに乗るため、10:30に家を出る。
うまくいけば11:30〜40には大阪駅のホームに着けるので、トワの入線を見れるかもしれない。
時間に少し余裕を持っておかないとね〜、昼ごはんや飲料水を買う時間が無くなってしまうな〜。


ところが。


しょっぱなから予定が狂った。
予想以上に市バスが渋滞し、JR兵庫駅に着いた時にはさっきまであった余裕が無くなってしまった。
あれほど忘れ物はないか確認したのに、バスの中でファンデーションを忘れたことに気づいたのでコクミンで購入。
この時に洗顔料を忘れていたことにも気づいておくべきだったのだが・・・。 
ガリガリが大好きなので、駅前のドトールやコンビニでアイスコーヒーなどを買い込んで快速電車に飛び乗る。
新快速ならもっと速いんだが・・・。
予定通り、11:53に大阪到着。出発7分前だった・・・危ない、危ない。
悠長にトワの写真を撮っている暇はないので、とりあえず乗り遅れることがないように、と
荷物を自分の個室に置きに行く。
去年に続いて合計3回目のトワの乗車、しかも全部シングルツインなのでもう場所も心得たものだ。



今回残念だったのは、日本海側の部屋が取れなかったこと。
基本的にトワの個室(スイート・ロイヤル・ツイン)とBコンパートメントは枕木と平行に寝台が設置されている形で
必ず日本海側に窓+寝台があり、山側は通路になっている。
しかし、ゐゑろが取っているシングルツイン(1人用B個室)は
列車中央に通路があり、枕木と垂直な状態で部屋が作られているのだ。
なので、山側に窓がある部屋(3部屋)と日本海側に窓がある部屋(3部屋)に分かれてしまうわけで。
この場合、大阪から札幌に向かう列車の場合、夕暮れ時にちょうど日本海の海沿いを走るので
圧倒的に日本海側の8〜10号室が人気なのだ。
去年の夏は行きの列車で日本海側の部屋を取ることが出来、しかも天気も最高で素晴らしい夕日を堪能できた。
今年は乗車直前までみどりの窓口で確認したが、お盆の時期も重なってか
かなり競争率が高かったようで、山側のままであった・・・無念



22時間かけて北の大地へ向かうトワイライトEXPは、予定通り、12:00ジャストに大阪駅のホームを滑り出した。
BGMは恒例の『いい日旅立ち』だ。



初めて乗った時の感動が少しずつよみがえる。
去年はも全てが物珍しかったから最初からきょろきょろしていたなぁ・・・
なんて部屋の中や窓の外を眺めながら感慨にふけっていると
あっという間に新大阪駅や京都駅のホームについて、ホームの客から物珍しそうに覗かれる。
スイートルームなんてもっとじろじろ見られてるんだろうな。動物園の動物並みに。
乗車後暫くすると車掌さんがきっぷの検札に来たり、食堂車の係りの人が食事について確認にきた。
ホントいつ乗ってもトワの方たちは感じがいいです。当たり前と言われれば当たり前かもしれないけど。 
車掌さんから個室のカードキーを受け取って食堂車へ赴いた。
シャワーカード(¥310)を購入するためだ。



トワイライトEXPは、スイート、ロイヤル=A個室(1・2両目)、食堂車(3両目)、サロンカー(4両目)
B個室=シングルツイン・ツイン(5〜6両目)、ツイン(7両目)、Bコンパートメント(8〜9両目) という編成になっている。
ゐゑろはいつも5両目なのでA個室はお目にはかかれない。
去年初めて乗った時は探検がてら全車両回ったものだが今回は辞めておいた。



食堂車でシャワーカードを購入。
もう10人以上の人が時間帯の予約をしていた。早い。
4両目のサロンカーにはパブリックシャワーが併設されていて
シャワーカードを購入して時間を予約さえすれば誰でも利用できるようになっている。
ゐゑろは22:00からの予約をした。
利用時間は30分間、シャワーのお湯は6分間出るようになっている。



シャワーの予約もしたし、これで一安心・・・と個室に戻る。
サロンカーなどのオープンスペースはあるけど、ゐゑろは基本的に個室で過ごす。
駅での停車時間が長ければホームに降りて写真を撮ったり駅弁を買ったりする。
今回乗った日がたまたま家族連れや子供が多かったこともあるし、サロンカーはタバコの煙が充満してますから・・・。
1回だけかな、サロンカーに出向いたのは。
歴史街道』という雑誌が置いてあるんですが、去年は新選組池田屋事件に関する記事が載っていたので食い入るように読んでいた。
今回は信長の本能寺の変について。さらっと読んだだけですが、面白かった。
出来れば部屋にもって帰って読みたかった。
あと、JRの時刻表も置いてあるので、列車の停車時刻や接続などもココで検討できると言うわけだ。
ちょうど列車が日本海にさしかかる頃にサロンカーに出向き
翌日の列車の接続を確かめたり『歴史街道』を読んでいたら
隣の男性はいかにも鉄道マニアらしき方だった。
すれ違う列車をカメラに収めたいらしく根気よくまっているらしいが、なかなか列車は現れないようだ。
後に車掌さんが通りかかった時に、向こうの電車が遅れていて定刻どおりすれ違わなかったことが判明してなるほどと納得
鉄マニらしい会話を繰り広げていた。



部屋でオーディオシステムを付けても
今年は4chでやってるポップスはあややかスティング。
うーん、去年は宇多田とかだったんだが、今年は一切聴く気にもならない。
昼間は車窓からの眺めを楽しむため、BGMなしで過ごした。
今回一応、まっぷる監修の北海道の雑誌を持ってきて時々開いていたけれど
一番よく読んでいたのはこの雑誌ではなく、「おとなの18切符の旅」についていた特別付録
18きっぷで乗れる JR全路線立体マップ』だ。
道北から南九州までのJRの全ての駅や見所(海が見える区間)などが載っている、18切符愛好者には便利な付録だ。
この付録のお陰で、「あ〜 今この辺にいるのかぁ」とか「もうすぐ海が見える区間だな」と
楽しくたびを過ごすことができたし、自分の移動距離のすごさに驚いたものだ。
買ってよかった、あの本。



しばらくお昼ご飯を食べたりして過ごしていると、楽しい時間はあっという間に過ぎていくもので
気が付くと敦賀を通過していた。
そういや琵琶湖を過ぎてちょっと経つよな。
そろそろ夕食の調達を考えねば。
基本的に、旅の間は駅弁を楽しむのがモットーなので、前もって停車時間が比較的長い駅を調べておいた。
まず最初の駅は金沢。(15:35〜15:40)。
2つめは直江津。(17:58〜18:02)。
この2駅しか駅弁購入のチャンスはないのだ。
去年は富山だった気がするが・・・あの3色そぼろ弁当は結構美味しかったなぁ。 



金沢駅では見事に予想が外れてしまい、駅弁を見てみたがあまりいいものがない。
かにめしがあるはずなのに・・・ホームでは売ってないのか?妙に品数が少ない。
夕食抜き!なんてことになったら困るので、とりあえず無難な幕の内だけ購入しておく。
比較的安かったし、これはしょうがあるまい。



夕暮れ時、日本海に列車が差し掛かったが生憎の曇り空で夕焼けは拝めなかった。
部屋から出て車両連結部分で海を眺めたりしていたけど
どんよりとした分厚い雲が広がっているだけだった。残念。



よく考えてみると、明日の朝ごはんがないじゃないか!と言うことに気づく。
これは直江津でも駅弁を探してみなければ・・・と、4分間の停車時間中に駅弁のおばちゃんのもとへとダッシュ
ゐゑろは酢飯があまり好きじゃないので、おすし関係はまず買わないが
かにすしがあったのでとりあえず購入しておいた。
寝台列車のたびでひもじいのはごめんだ。(爆)
これで食料の心配はなくなった。ひと安心。 夕食でかにすしを食べ、明日の朝ごはん幕の内にすることにした。



日が暮れ始めると早い。 一気に夜が降りてくる。



窓ガラスに自分の顔が写り始めた頃に夕食にした。
かにすし、まぁまぁですな。 可もなく不可もなく。 ☆×3 ってところですな。
いや、美味しいんですけどね。厳しいコメントか?



今回のトワの居心地は、実は前回ほどはよろしくない。
不満な点と言うか、残念な点がちと多い。トワに乗ってることだけでゐゑろは嬉しいから
結局プラマイ0になるんだけど。
①冷房が効きすぎていて少し寒い。
②隣の部屋のオーディオが音量大きい。(しかも、あややばっかり聴いてる)
③子供が走り回っているので足音が響く。(親がちょっとは怒れよー。) 
そして、これが今回最大のがっかりした点・・・パブリックシャワーだ。


17:00以降は30分刻みで2部屋のシャワールームを予約した順番で使っていくのだが・・・
ゐゑろが予約した時間が遅かったからなのか?
浴室がすごいニオイだったんですけど!(滅) 
あのニオイでは長時間シャワーを浴びる気にもならないし、暑くて髪の毛もドライヤーで乾かせない。
30分近く時間はあったけれど、ものの20分も経たないうちに出て部屋で髪の毛を乾かした。
過去にトワに乗ったことがある方に聞いてみても、そんなことはなかったらしいが・・・
ゐゑろの時だけなのかな?
あれは使う気がうせたなぁ・・・それか一番乗りに利用するかだな、うん。



髪の毛も乾かしてすっきり。
あとは寝るだけなのだが、せっかくの寝台列車で過ごす夜。
こんな非日常の時間をそう簡単に寝るのはもったいない。
前日3時間しか寝ていないのにまだ眠くならない。
青函トンネルを通過する3時台までは無理だけど、せめて秋田くらいまでは粘りたいなぁと思いながらMDを聴き始める。
とっぷりと日が暮れて外はすっかり闇。
普通の人はココでカーテンを引いてしまうかもしれないけど、ゐゑろはここからがお楽しみ。
部屋の中の全ての電気を消して真っ暗な状態にし、闇と一体化して音楽を聴いて過ごすのが一番の贅沢。
3×3、PONTA BOX、ザ・ダブラーズを堪能しながらトワは北上。
結局床に付いたのは1:30前。 上段にシーツを敷いて布団をかぶる。
少し肌寒かったが、浴衣に着替えて布団をかぶるとちょうどいいくらいになった。
朝目が覚めると北海道だ。
晴れだといいなぁ・・・と祈りながら眠りに落ちた。